釣りのメディアに関わっているせいもあって、「釣り場にゴミを捨てないようにしましょう」といった掛け声を耳にする機会が少なくない。しかし、ぼく自身は正直言って、「海にゴミを捨てないようにしましょう」という表現が好きではない。
もちろん、きれいな海で釣りをしたいという願いを持っているのは間違いない。
ではなぜ? と問われるかもしれないが、「釣り場ではゴミを捨てないようにしましょう」という表現がどうにもオカシイようにおもえてならないのだ。
「釣り場ではゴミを捨てない……」
普段、街中ではゴミを捨ててもいいから、釣り場にきたら、釣り場に行ったら、ゴミを捨てるんじゃないよ、といっているように聞こえてならないのである。
さらにいえば、普段街中で平気でゴミを捨てている人が、海へ行ったからといって突然善人になれるなんておもえない。ぼくに言わせれば、「釣り場にゴミを捨てないように」ではなく、正しくは、「ゴミを捨てないように」というべきではないのか。
例え海にゴミを捨てなくても、ゴミはどこからか次から次と流れてやってくる。
そのゴミをせっせと拾っても、またどこからか流れてやってくる。
早い話、海をきれいにするには、川をきれいにしなければならない。
川をきれいにするには、街中をきれいにしなければならない。
街中をきれいにするには、人の心がきれいにならなければならない。
自然に触れる機会の多いぼくたち釣り人は、自然環境の番人でありたいものですね。
さて、その自然の話。
「海と都市の景観は、森が決める。」というキャッチコピーのドキュメンタリー映画「寒川(さぶかわ)」の試写会が「なかのZERO」で22日の月曜日にある。
舞台は宮崎県。
じっくり拝見させていただき、自分の暮らし、生活を今一度見つめなおしてみようとおもう。
その映画を観終えたら、「のぞみ」で広島へ向かう。「ザ・フィッシング」の撮影のためで、今回のテーマは、タチウオのベイジギング。同行者は、栗山佳尚君。楽しい取材になりそうです。
そういえば、今日放送の「ザ・フィッシング」は、甑島のヒラスズキゲーム。今回は磯からではなく、船からの展開。それでも迫力は十分あるハズ。数もそこそこ出ているのでぜひぜひご覧下さい。
そして最後にもうひとつ。
今年のフィッシングショーは、大阪、横浜ともに参加を辞退させていただくことにいたしました。
「講演」を楽しみにしていただいていた方々には誠に申し訳ない気持ちでいっぱいですが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
その間、南の島でたっぷり英気を養い、その後は、またまた取材釣行等に全力で挑んでゆくつもりです。
1月27日の「J・G・F・A新春パーティー」には、予定通り参加いたします。