フィッシングショーの開催日に会場にいないのは、いったい何年ぶりのことだろう。おそらく、この20年以上は毎年毎年会場に詰めていたような気がする……。
今年は、大阪会場、横浜会場ともに参加を辞退させていただきました。毎年会場に足を運び顔を見せてくれていた人、直接オイシイつり情報をささやいてくれた人、つたない講演を楽しみにしてくれていた人、そして何より、運命共同体であるダイワ精工のテスターの方々、社員の方々には、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
業者日の金曜日には、千住の「入舟」さんへタチウオ釣りに行ってきました。豊嶋船長から「タチウオが好調に釣れだしました」と電話を受けたのが日曜日。慌ててスケジュールを調整し、結局『ソルトワールド』の取材用にということで金曜日を予約。ところが、当日到着してみると宮本英彦さんやら上屋敷隆さんやらJアントニオさんやらバスプロやらマネージャーやら、豪華絢爛、顔なじみがゾロゾロ。皆、船長からの召集礼状ならぬ電話を受けてやってきていたのでした。
そんなメンバーだから、楽しくないハズがない。釣果こそトップ15尾と並み程度でしたが、釣れ上げるタチが良型ばかりでヒットするたびに大騒ぎ。いやー、釣り仲間って本当にいいですねー。ずっとずっと大事にお付き合いさせていただきたいメンバーばかりです。
翌土曜日は、横浜へシーバス釣りに出かけました。バチ抜け真っ盛りのこの時期、やせこけたシーバスが多いのですが、「バチ抜け時期のシーバスを釣るテク」を磨くにはこの時期しかありません。てなわけで、写真のようなシーバスを釣って帰ってきました。ちなみに、今日、日曜日もシーバス釣りに出かけるつもりです。
フィッシングショーを辞退して、釣り場をめぐりつつ考えたのですが、会場に足を運んでいない限り、今まさに、フィッシングショーが行われている最中であるとまるで感じられないのはどういうことなのか。会場内にはあれほどの熱気が漂っているのに、一歩外へ出てしまえばどこ吹く風。ショーの気配を微塵も感じない。
同じことは、先週末に行われたJGFAの「集まれゲームフィッシャーマンの集い」にもいえる。同じ釣り業界内部の名だたる釣り人、メーカーの人、雑誌の記者、テレビ局や製作会社(釣り番組の)のプロデューサーやディレクターなどなど、そんな会があった事さえ知らず、あるいは興味さえ持っていない。
釣り業界のバラバラな足並みと、アピール力の弱さをひしひしと感じ、実感したような気がします。そういった意味では、今回、フィッシングショーを辞退したことは、自分にとって大きなプラスであったとおもわれます。釣り業界は今後何をするべきなのか、業界内において自分は何をするべきなのか、じっくり考えてゆこうとおもいます。
さて、今週の金曜日からは横浜会場の開催ですね。何か面白いものを見つけた人は、ぜひぜひ教えてください。その間、ぼくは海外へ釣りに行くことになっています。ターゲットは、ナント、雷魚(ライギョ)です。何せ、ムラッ気が多いものですから。