釣り人が増えるとゴミが多くなる。
よく言われていることで、それについて反論する人はほとんどいない。
釣り場紹介→釣り人増加→ゴミの増加
と考える人がほとんどではないだろうか。
しかし、釣り人とは、ゴミをまき散らす人ばかりだろうか?
今日の夕方、いつものように近くの砂浜を散歩していた際、投げ釣りをしていた人に声をかけた。
「釣れましたか?」
「ショゴ(カンパチの子供)が1尾だけです」
「頑張ってください」
そう言って、そのまま海岸を歩いてゆき、1時間ほどして戻ってくると、その釣り人は道具を仕舞い、大きなゴミ袋を手にゴミ拾いをしていた。
「その後は釣れましたか?」
「いえ、何も」
「ゴミ拾いですか?」
「ええ、花火のゴミぐらいは拾っておこうかな、と」
大きなビニール袋はすでに大量のゴミが収められていた。
もし仮に、釣り人がみな、同じ考えの人だとしたら、釣り人が増えるほどにゴミが少なくなる、という図式が成り立つ。
当たり前のことであるが、釣り人がみなゴミを散らかす人、ではないのだ。
その一件で、今日一日が嬉しい日になった。