シーバスフィッシングのメッカとして知られる、旧北上川河口。
その先に広がるのは、石巻湾。
写真は、日和山にある公園から撮ったものです。
3月11日の大津波は、無情にもこの町をひとのみにした。
山を下るほどに、目を疑いたくなるような光景が迫ってくる。
唖然とし、目の前が霞んでくる。
これが現実なのか……。
現場まで下りたところで、辛うじて流されずに済んだ(ただし修復不能)家のおじいちゃんと、1時間近く話をした。
おじいちゃんの家は、この惨状の一角にある。
ひとしきり、当日のことや、その後の経緯を詳しく話してくれた。
そしておもむろに、皆が掛け上がって避難した神社に咲く花や木を嬉しそうに指さし、眺めながら、「この木はおれが植えたものなんだよ」と丁寧に説明してくれた。
被災者や被災地域に対して何ができるのか、そして、多少なりとも力になるために何をしたらよいのか。
自分なりに、じっくり考えてみたいと心より思いました。
明日より、震災当日に行くはずだった奄美大島へ出掛けます。