家の近くを流れる小さな川。
小さなころからフナやウナギ釣りをしてきた思い出の詰まった川である。
この川に入っては、泥だらけになって遊んだ……。
近年は、水量も乏しく、ゴミ捨て場のようになっていた。
もちろん、釣り場としての価値は消え失えていた。
そんな川が、河川工事によって一見きれいになった。
もちろん、表面だけのことである。
一見きれいになったコンクリート造りの川を、きれいな川と感じるか、寒々しい無機質な水の流れと感じるか……。
消えてゆく自然を目の当たりにするのは、本当に心が痛む。
この、取り返しのつかぬ愚行に、人はいつ気付くのだろう。
地球上のすべての土が、コンクリートで埋め尽くされてしまうのではないか、と心配でならない。