前ブログ、「その①……<ロッド>」では多くのご意見を頂戴した。
賛否両論。当然のことである。目立ったのは、「荒れた海で釣りをするのは危険ではないか。それをあおるなんてけしからん」てな内容。
ごもっともな話であるが、ヒラスズキ釣りという過激な釣りがある以上、仕方ないことなのである。
そう、岩登りや冬山は危ないからメディアで取り上げるのは止めましょう、に極めて近いのではないか。
ヒラスズキ釣りに危険が伴うのは、重々承知している。ぼくだって、波にさらわれたくはない。だからこそ、磯際から1歩も2歩も下がってルアーを操れるロングロッドを愛用しているのだ。
危険を回避するためにも、15フィートロッドなくしてヒラスズキ釣りは成り立たない、というのがぼくの考え。
そのあたり、ご理解いただければ幸いである。
その②2……<スパイクシューズ>
これまでは、フェルトスパイク底の磯用や、渓流用を主に使ってきた。
20年以上前、アユ用シューッズのフェルト底にピンを打って使い出したのがフェルトスパイクの始まりである。
クッション性が抜群で、膝にかかる負担を軽減しながら滑りにくさも併せ持つというのが、最大のメリット。
ただし、スパイクシューズとして完璧に信頼性があるわけではない。
苦手なのは、ノリの付いた岩やゴロタ石。雨後の滑りやすい山道や落ち葉が積もった磯道も苦手である。
常に危険と隣り合わせのヒラスズキ釣りでは、信頼できるシューズの存在が不可欠である。
今のところ万能シューズは見当たらないので、何種類かを状況次第で使い分けるのがよい。
磯にノリが多くつく冬から春にかけては、磯用のスパイク底が安心できる。それ以外の季節なら、フェルトスパイク底が色いろな状況に対応してくれる。
(フェルトスパイク底のメリットは、クッション性が高く、膝にかかる負担が少なくて済むこと。)
そして最近ぼくが試用しているのが、靴底の名門として名高い「ビブラム社」が開発した特殊なゴム底に、特殊加工を施した金属ネジを装着して使用するスパイクシューズ。
(滑り止め金属は、各自の判断で自由な位置にねじ止めできる。)
磯を意識して作られたわけではないらしいのだが、応用範囲はかなり広いように感じられる。
ゴツゴツした磯はもちろんのこと、ツルッとしたゴロタ石でも、ノリが付いて滑りやすくなった岩や石でも、今のところは安心して釣り歩くことができるのだ。
いずれにせよ、ヒラスズキに挑むなら、信頼のおけるスパイクシューズを是が非でも手に入れるべきである。
<次回に続く>