現代はスピード社会、と言われ始めたのは、いったい何年前のことだったろう。コンピューターが出始めた頃だったか、新幹線が走り始めた頃か……。
いずれにせよ、その速度が加速し続けているのは間違いない。IT時代。パソコンやらスマホやら、インターネット頼みの時代になったことも間違いない。
しかし、その裏で、相変わらず地道な作業が不可欠であることも忘れてはならない。「時間や労力をかけなければ成立しないことが山ほどある」というのは紛れもない事実。
その努力に敬意を表すことのできないスピード社会など、薄っぺらな偽物の世界に過ぎない。
ぼくが大好きだったテレビ番組のひとつに、「ザ・鉄腕〇〇〇」というのがあった。手作りの大切さ、面白さ、知識、知恵などなど、スピード社会が忘れかけていることをじっくり時間をかけて表現してくれていた。
ところが、最近のその番組の酷さたるや、目に余るものがある。プロデューサーが代わったのか? はたまたディレクターが代わったのか?
例えばホウボウが出た回(確か東京湾だった)。ホウボウが1尾、発泡スチロールの箱に入れられ、1万円の値段が付けられていた。築地におけるホウボウの値段が1尾、1万円。さすがに驚いた。
番組を安直に作ってしまうという姿勢は、かつてはなかったことではないか。
インターネットもスマホも便利であるのは確かだけれど、時間と労力を必要とする作業によって便利さが支えられていることを常に認識していなければ、やがて世の中が衰退してしまうに違いない。
そんな意味でも釣りは、多くのことを学ばせてくれる。
結果だけではない。1日を通していかに楽しむか。
のんびり、悠々と、自然との対話を楽しみたいものだ。
こんばんは。
いつも拝見させて頂いております。
時代の流れとは言え、子供から大人まで依存し過ぎなスマートフォン。
こんな物が無かった時代(ファミコンくらいはあった)は、遊びを自分達で探したり作ったりと工夫して成長したものです。
昨今では公園のベンチで親子揃ってスマートフォンのゲームに没頭する始末。
色々な意味で衰退の一途を辿っています。
これから冬本番ですが、仕事に釣りにと頑張りましょう。
失礼いたしました。