昨年より、相模湾のタイラバ試釣を繰り返している。
釣り場の特性、コマセマダイ釣りで慣れ切っている船頭さんの問題、半信半疑で挑む釣り人の問題、などなど、多くの問題を抱えながらの船出であった。
相模湾でタイラバ釣りを普及させたいと思ったのは、冬の相模湾でルアーフィッシャーマンが手掛ける釣りがほとんどないため。当然、船宿さんの集客も厳しい。取り巻くルアーショップの売り上げも厳しい。
冬の相模湾を少しでも活性化させることはできないか、と考えた末の挑戦を開始したのである。
コマセをバンバン撒いているポイントでのタイラバは、あまりに無力。エビ餌を付ける一つテンヤなら十分釣れることはすでに実証済みであるが、餌を使わないタイラバにマダイたちは見向きもしてくれない。
ならば、コマセの入っていないポイントを、攻めるしかない。
そして、コマセ釣りとは異なる操船、すなわち、船を立てるのではなく、広い範囲をダダーッと流してゆく釣り。
釣りの特性の違い、操船の違い、攻めるべきポイントの地形の違い、などなど、試釣を重ねるごとに、徐々にマダイに近づきつつあると実感はしていた。
そして今回(昨日)、同船者のタイラバに、ついに大型のマダイが食らいついた。
これはもう、とてつもなく大きな1尾と言ってよい。
釣り場の水深は、わずか24メートル。当然、オキアミコマセは一切入っていない。
最後の最後に攻めたこのポイントで結果が出たということは、次回以降はこの周辺を徹底的に攻めてみればよい、ということになる。
しかも今回はほとんど潮が動かないという悪条件だったため、船が流れず広い範囲を攻めることができなかった。
これで潮の動く日に挑むことができれば……。
いやはや、次回の挑戦が楽しみでならない。
相模湾のタイラバ試釣。何とかして、相模湾にタイラバ釣りを普及させたい。
ミヨシでジギングをしていた栗山氏に、開始早々アマダイがヒット。
この時期、ジギングで楽しめるホウボウが、タイラバにもよくヒットしてくる。
これは、メタルジグでのヒット。
そして浅場をしつこく攻めていると、胴の間でタイラバを操っていた釣り人に本命らしき魚がヒット。同船者全員が、固唾をのんで見守る。
そしてついに、5キロのマダイが取り込まれ、船上のだれもが拍手を送った。
タイラバの先行きが明るくなる、大きな大きな1尾となった。
次回は、大いに期待が持てる。
1日でも早く仕掛けたい!
藤沢市民としては村越さんのおっしゃる意味がよく分かります!
地元の釣具屋には一応タイラバの道具も揃っていますが、これと言った乗合船もなく、かと言って仕立やプレジャーボートは敷居が高いのが現実です。
他力本願で申し訳ありませんが、是非開拓と船宿の理解を作って頂けるようお願いします。