釣りの入門書

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今はもう絶版してしまった、昔の釣りの本を探し出しては、項を繰るのが実に楽しい。ほんわかと、なぜか幸せな気分になれるのだ。懐かしさ、もあるのだろう。時代背景もあるだろう。

拙著もいくつかあるのだが、古き良き時代の趣には程遠い。実用書という意味では上回っていると自負しているが、まだまだ魅力が足りないと感じている。

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↑ これは、海釣り、川釣り、船釣りなど、多くの釣りを網羅した入門書としてご好評をいただいている、『はじめての釣り』(ナツメ出版社)。

 

かつて西東社から、「フィッシングシリーズ」という、釣魚ごとに書かれた入門書があった。

例えば、その中の1冊、『ヤマベ・ハヤ釣り』を開いてみると、内容の濃さに驚かされる。230ページの本の中に、ヤマベとハヤのことが事細かにびっしり書かれているのだ。

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何より、ヤマベとハヤだけで1冊の入門書を作ってしまうという出版社の意気込みが凄い。

書き手の意欲も相当なものだったに違いない。

何度でも読み返すことのできる、その時代の鏡となり得る本づくりをしたいと、常々考えている。

釣り人として、ライターとして、さもありなん。

「釣りの入門書」への3件のフィードバック

  1. 昔は、今のように手軽に情報を入手できなかったですから、釣種ごとに詳しく書かれた書籍はとても貴重でしたね。
    もっとも、ネットの無責任な情報に振り回される事もありませんでしたが。
    この記事を見て、久々に『ブラックバス釣りの楽しみ方』と『フライフィッシング教書』の二冊をめくってみました。
    何かこう、冒険心をくすぐられると言うか、テクニックだけでない独特の空気感を改めて覚えました。

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