昨夜テレビ東京で放送された「日曜ビッグバラエティ・東京湾の魚全部捕ってみた2」をご覧になり、ぼくが出演していて驚いた方も多いのではないでしょうか。
「釣りをしっかりやらせていただけるなら」と了承して出演させていただいたのですが、当初の話の通り、釣りをしっかり扱っていただけたことに感謝したいと思います。ちょっぴり残念だったのは、400メートル以上の水深に参加者全員が手巻きで挑んでいるシーンが使われていなかったこと。釣り番組ではないので、まあ仕方ないことなのですが……。
ぼくが電動リールを使用しない(今のところ)最大の理由は、「電動リールを持っていない人でも、マダイ釣りやイカ釣り、アマダイ釣り等の船に乗っても問題ないのですよ」と広く一般に理解してもらうため。同様に、「両軸リールを持っていない人でも、スピニングタックルでカワハギ船やアマダイ船に乗ってもよいのですよ」とアピールしたいのです。
もちろんそれは、メーカーやメディアのためではなく、釣りの間口を広げるため。
当然、釣り人のためであると信じているのです。
日本中の釣りメーカーにお願いしたいのは、明日の売り上げのために、歴史ある釣り文化を冒涜するようなマネは慎んでいただきたいということ。
釣れればよい、売れればよいという発想は、あまりに短絡的で、同じ時代を生きる釣り人として容認することはできない。
メディアは、時代の鏡。
釣り人は、時代の良心であるべきだろう。
そんな気持ちを崩すことなく、バラエティ番組に参加させていただいた。
というわけで、スタッフの皆様ありがとうございました。
村越さんこんにちは。釣り博でお見かけしなくなり寂しい限りですが、貴殿にも考えがあられてのことと存じます。
今回の文章、過去の文章をつなぎ合わせると、なにか1つの道が見えてくる気がします。私も40年は釣りに興じておりますが、最近は手軽に楽しめ奥が深い釣りが、段々遠くなってる気がしてます。メーカーによるショウービジネス化はきらびやかに見えても、先が見えず釣り本来の楽しさから遠ざかっている気さえします。私も業界にいた事があるので事情は分からなくもありませんが、行き過ぎはシンプルに釣りを楽しんでる釣り人、アングラー、女性の釣り人にとってはあまり関係のない事でもあったりします。釣りってこんなに手軽で楽しんだよ!大人になるとこういった釣りも待ってるよ!と、こんなに夢があるようなマーケットに育って欲しいと感じております。