家でパソコンに向かって仕事をしていると、色いろな電話がかかってくる。
今日の傑作は、以下の通り。
「もしもし、『アンカー』という雑誌の○○と申します」
「はい。どんな要件でしょうか」
「セイカイコレクションの社長さんに、色々なお話を伺って記事にしたいと思っているのですが」
「それはありがとうございます。で、内容は?」
「新しく起業された社長さんのところに俳優のサイトウヨウスケさんが直接お邪魔して、色いろな話を伺い、それを記事にさせていただくといった内容です」
・・・
「で、どれぐらいのスペースで扱っていただけるのでしょうか」
「A4の本で、4分の1ページ分です」
「いつ?」
「今週の金曜か土曜。時間はご希望に合わせます」
「では、夕方の5時で」
「分かりました。俳優のサイトウさんと編集部の私で伺います」
「分かりました。ありがとうございます」
「それで、最後にひとつだけご協力いただきたいことがあります。サイトウさんの交通費等もかかるので、各社様、5万円ずつご協力をお願いしているのですが、よろしいでしょうか」
「えっ、取材を受けるぼくがお金を出すんですか?」
「慈善事業ってわけにもゆきませんので、皆さんに納得していただいているところです。4分の1ページ。写真と記事が入って5万円です」
「それって、単なる広告集じゃあないんですか。当然、インタビューを受けるぼくは、ノーギャラってことですよね」
「そうです、お金を出して頂くことはできませんか。サイトウさんの交通費も掛かるので」
「そういう話なら、結構です。お断りさせていただきます」
二言目には、俳優のサイトウさん、を前面に押し出しているのだが、俳優のサイトウさんをぼくは知らない。「知りません」と告げると、CMにも出ていますから、顔を見れば絶対に分かります。そのサイトウさんが直接お話を伺いに行くのですよ、と、くどいくらいに繰り返すのである。おそらく、サイトウさんを餌に企業から広告費を集めるという手法なのだろう。
その俳優のサイトウさん(あるいは所属事務所)は、果たしてこの強引な商売に利用されていることを知っているのだろうか、と、他人事ながら心配になってしまった。
ぼくとしては、電話で長い時間お付き合いさせていただいた分を本ブログのネタとして使わせていただき、ぼく自身のギャラとさせていただくことにした。
皆さんも、怪しい電話にはくれぐれも注意していただきたい。
あぁ、それにしても無駄に時間を使ってしまったものだ。
さて、原稿書きに戻ることにしよう。
笑わせて貰いました
手を変え品を変え飽きもせず色んな詐欺があるもんですねぇ
本当に気をつけたいものです。
これうちの親は引っ掛かりましたよ…。
それは詐欺というか、ちゃんと本になって出されたもんでしたが、7万くらい払ったみたいです。
名前を聞けばなんとなく聞いたことがある会社ですよ。まぁ本屋に並ぶことは絶対にないでしょうが…
(この会社も本自体は作るのではないかと)
謝礼はともかく、無料ならいいとして、そんな大金払うなんておかしていですね。
まぁそれでも自分の経歴や活動、仕事の内容を誰かに知ってもらいたいという
そんな欲求は成功した人ほどあるんじゃないでしょうか?
ブログなどSNSが使えないような高齢の事業主を狙ったひとつのビジネスモデルですね。
それで満足なら7万払ってもいい人はいるのかも…
出版不況を受けてこんな商売をするようになったのか、元からそんな商売をしていたのか…まぁ気をつけたいものです。
これは自営業者を狙った取材商法といってかなり昔からある詐欺商法です。某プロレスラーとか某タレントと対談とか。絶対にプロレスラーやタレントは来ません。今度この手の電話がかかってきた時は逆に高額なギャラを吹っかけてやりましょう(笑)